株式会社イーユーテック
ドイツ OBO OBOベターマン輸入総代理店


 使用上のご注意
  • 被保護機器の配電系統の電気方式に適しているものをお選びください。
  • SPDの短絡保護、また点検用として必要に応じて遮断器(*)を本品の上位に設置してください。
  • SPDの接地線は盤内接地端子に必ず接続してください。機器保護が出来なくなる場合があります。
  • 線路側、接地側共に断面積 14mm2以上の電線を用い、最短距離で接続してください。 ベースユニット端子に電線をしっかり差し込み、押し込みながらトルク4N・mで完全に締め付けて下さい。締め付け後、緩みがない事をご確認下さい。
  • SPDの入力側と出力側の配線は並べないでください。
  • SPDの接地線は図2の様に、盤内接地端子へ直接接続してください。
  • 図3の接続では接地への配線が必要以上に長く、配線インピーダンスにより電圧降下が発生し、SPDの防護効果が減少します。
  • 設備や機器、配線の耐電圧試験や絶縁抵抗試験を行う場合は、モジュールMCD 50-B(MC 50-B) をベースユニットから取外し、MCD125-B/NPE(MC 125-B/NPE)はユニットごと取外してから行ってください。SPDが壊れる場合があります。
  • 客先指定のある場合は、その指示に従ってください。
 遮断器(*):最大バックアップヒューズ値(500A gL/gG)以下で、雷保護システムに従って選定してください。
 *参考: 国土交通省監修の建築設備設計基準(平成21年度版)「クラスUについては50AT(50AF以上)、クラスTについては
       225AT(225AF以上)の警報接点付き配線用遮断器とし、特記する。」と記述されています。
  • 必ず、電気工事有資格者が施工・保守を行ってくだい。
  • 上位遮断器を切って、電気を遮断してから作業してください。
  • ベースユニットを35mmDINレールに取付けてください。
  • モジュールは確実にベースユニットの奥まで差し込んでください。
  • DINレールへの取付けベースユニットの爪をレールにはめ込み、下側をカチッと音がするまでレールに押し込んでください。(ユニットを上下逆に取付けることも出来ます。)
    MCD 50 - B ( MC 50 - B )       MCD 125 - B/NPE ( MC 125 - B/NPE )
 
モジュール両脇にあるガイドがベースユニットに完全に隠れていることをご確認ください。
浮き上がっている場合にはモジュールを奥まで押し込んでください。
*モジュール型式:MCD 50-B/0 (MC 50-B/0)
*ベースユニット型式:MC 50-B/U VDE
 MCD 125-B/NPE(MC 125-B/NPE)は
 モジュール、ベース一体型です
・接続する電線をベースユニット端子に差込み、トルク 4N・mで締付けてください。
 点検 および 交換
  • MCD(MC)シリ−ズの組込み・結線および保守は、電源等の設置環境に留意の上、有資格者が行ってください。
  • 安全のためSPDの上位遮断器を切り、電気を遮断してから作業してください。
  • 直撃雷もしくは誘導雷により規格以上の衝撃を受けた場合等は故障することがありますので、定期点検のほか落雷直後、および襲雷シーズン前、後には配線の緩みがないことの確認し、本品の外観検査とテスターを使ったデバイス検査を行ってください。
  • 通電状態でLEDが約1秒間隔で点滅していれば正常に動作しております。(動作状態表示機能付きの場合)
  • 次の場合は交換してください。適正な保護が出来ない場合があります。
 ・ 動作状態表示が要交換モード(動作状態表示機能付きの場合)を表示しているとき
 ・ モジュール、ベースユニットを含む本体にひび、変形・変色などの異常があるとき
 ・ 短絡保護・点検用ヒューズが溶断、あるいは短絡保護・点検用のMCCBが頻繁にトリップする時
 ・ 漏電遮断器が繰返し動作するとき
 ・ 本体またはモジュールを取外し、端子間をテスターの抵抗レンジで測定し、抵抗値が0.54Mオーム
  以下であるとき

施工方法や取り扱い方法についてご不明点がございましたら、お手数ですがお買い求めの特約店へご相談ください。
 MC・ MCDのアドバンテ−ジ
マルチグラファイト電極
MC 50-B・MCD 50-Bは小型ながら業界最大クラスのIimp50kAの直撃雷を処理することが出来ます。
多くのギャップ素子は2つの電極で構成さていますが、MC 50-B・MCD 50-Bは、10枚のグラファイト製の電極を用い、直列9個のギャップで構成されています。電極のグラファイトは 100kAを10,000回印加しても電極表面の劣化がない事を実験で確認しており、信頼性の高いSPDです。
 選定のヒント
選定ヒント1
 電圧防護レベルを低く抑えるためには

電気方式の多くはN相があります。このような配電方式の場合、接地線にはSPD素子を接続しない構成のほうが電圧防護レベルを低く抑えることができ、より安全に電気設備を保護することが出来ます。

侵入した雷電流がSPDを経由してトランスの接地線へ流れる場合、SPD素子がN相にも接続されているとSPD素子2個を経由して流れることになりますが、接地線に SPD素子が接続されていないとSPD素子1個で流すことができます。低い電圧で雷電流をバイパスすることにより、電気設備をより安全に保護します。

選定ヒント2
 一時的過電圧(TOV)に対する耐久性

落雷時には大地電位が上昇し一時的過電圧(TOV)状態 になりSPDに高電圧が加わります。
バリスタを大地に接続する構成では、バリスタの動作特性上、比較的容易に雷電流が配電系統に侵入する可能性があり、電気設備の損傷が懸念されます。また雷電流がSPDを通過するたびに、バリスタが動作・劣化します。
対地間にギャップ素子を入れることで、ギャップが動作するまで雷電流の侵入をブロックするため、電気設備の保護とバリスタの劣化防止に有利なSPD構成になります。
 SPDの保護遮断器について
SPDの短絡保護、電気回路やSPDの点検の為にSPDの一次側にSPD保護遮断器を設置しますが、主幹遮断器のトリップ値がSPDの最大バックアップヒュ−ズの値以下の場合、主幹遮断器をSPDの保護遮断器として兼用することが出来ます。
また、一般的に大きな容量の遮断器は、より多くの雷電流を流すことができるため、バックアップヒューズ値以下の範囲で大容量のものを選定されたほうが、SPDが有効に動作します。
詳しくは「SPDの保護遮断器」をご参照ください。
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